■震災ボランティア(福島県南相馬市)(2014/02/27〜2014/03/02)
■きっかけ
組合から連絡がありました。
内容は「東日本大震災からの復興・支援の取り組みとしてボランティア行動を、以下のとおり実施します。参加・協力をお願いします。」
期間:2/27(金)〜3/2(日)
活動場所:福島県南相馬市小高区周辺
その他いろいろ詳細が
あ、また、行ってみよ。
なんとなく、参加したいなぁ・・・、って感じ。
募集数は全国から25名。東北からはは2名とのこと。
希望者が多くて抽選が必要な状況になったら辞退しますが
希望者がいなくてお困りでしたら声をかけてください。
で、声がかかりました。
■参加できる背景
職場が、参加させていただける状況で、家庭も、参加していい状況だから。
わかりやすく誤解を恐れず言わせてもらえば「いい会社に勤めてて、家族みんなが元気で健康だから」ってことだと思っています。
■1日目(移動日)
今回の要請は全国から25名。集合場所は東京。そこからバスで南相馬へ。
だけど、秋田から参加するのに東京経由で南相馬はあまりにもムダが多い。だからぼくは南相馬直行でいいよ。にしていただきました。仙台までは新幹線。仙台からはレンタカー。っていう発令に。
東京からのみなさんは、宿に着くのが6時過ぎとの情報。さて、時間がたっぷりあるぼくはどうしようか。あれこれ考えたんだけど「ここから先へは行けません」まで行ってみよ。に決めました。
レンタカー屋さんで車を受け取り、目的地を入力。久しぶりの仙台市内のドライブ。なんだかとっても懐かしい感じ。
そして南相馬・・・
国道6号
ここまで津波がきました。の標識
津波にやられて手付かずの住宅
いまだに田んぼに転がってる自動車
浪江町の入り口で、おまわりさんが丁寧に、「ごめんなさいね。許可証が無いと行けないんですよ」って。
「ごくろうさまです。わかってます。ここまで来てみたかったんです」
「どうしてこちらまで?」
「そこの小高にボランティアで来たので、ちょっと足をのばしてみました。ごめんなさいね」
「ありがとうございます。お気をつけて」
浪江町に
ここからは許可車両だけ
右奥に誘導されてUターン
南相馬の一本松
NHKでは、毎日夕方これが
みんなの到着を待って、みんなとご飯を食べて、結団式と顔合わせ。みなさんよろしくお願いします^^
■2日目(作業1日目)
やったことは「家具の搬出、廃棄物の分別、袋詰め」
こんな言い方になるんだけどもっとわかりやすく書くと・・・
南相馬市の、被曝しちゃったおうち。
家は、リフォームします。また住みます。で、お家の中のものは全て捨ててください。額に入れて飾ってある表彰状、感謝状だけを残して、全て捨ててください。っていう依頼だそう。
旅館を出発〜
ボランティアセンターの朝。
今日の作業の説明。
福島第一がたいへんなことになったからとにかく逃げなさい。で
カレンダーは2011年の3月のまま。洗濯物は干したまま。コタツは、いかにもさっきまで人がいたような雰囲気。
黙祷をしてから作業開始。
全てあっちに運んで、全て袋に詰める。他人の生活をまるまる見ることになって、他人の生活をまるごと捨てる作業。とっても切なかった。
たんすの中のもの、大事なもの、見られたくないだろうもの、すべて・・・
遺影も捨てて。ぼくは、避けた。できなかった。
だれかがいったん外の作業場に運んで、もしかしたら流れでゴミ袋に入っちゃってもおかしくない状況にまでなってたけど、やっぱり戻そうってことになって戻した。よかった。
でも、卒業証書もアルバムも、被曝してるからって理由で捨てるんだって。
信じられなかった・・・
つらかった。
完了しなかったけど、きょうは終わり。
黙々と
軽トラでここまで運んで、ここにおろして、壊したり砕いたりして袋詰め。
休憩しましょ〜!って声がかかってから撮った写真。
必死に作業をしている時は、ここは戦場。もう、とってもすごい状況でした。この写真じゃ伝わらないですねぇ・・・。
お昼休みのあとで集合写真の撮影。
午後もがんばろ〜!
だんだん袋が増えてきました
袋に入れなきゃいけないから、とにかく壊します。ひたすら破壊します。
きょうは、このへんで終了。
夜、地元のお母さん(語り部さん)の話を聞いた。
「絶対安全だ。絶対安心だ」っていわれてたから信じてた。
でも、人間のやることに「絶対」はないって、いまさらながら思った。
繰り返しちゃいけない。繰り返してほしくない。
って言ってた。
■3日目(作業2日目)
きょうは、2班に分かれて。ぼくたちの班は、おうちを片付けにきたご夫婦のお宅へ。
あ、全部で25人で、今日はぼくたち6人が別。19人は昨日の継続。
ぼくたちが今回入ったのは「避難指示解除準備区域」。日中は出入り自由なんだけど泊まることは許されていない地域。そのご夫婦は「昨夜はこっそり泊ったの。ナイショね^^」って。
依頼されたことは「この部屋とこの部屋とこの部屋を片付けてください」「小屋にあるあのゴミを全部道路わきに出してください」の二つ
具体的には
ゴミは全てポリ袋か土のう袋にいれないといけなくて、ほんとはぼくらの昨日の作業で使った「1トン入れることができる袋」だったらよかったんだけどそれでは回収してもらえないらしくて、全てのものを土のう袋に入るサイズに切ったり割ったりちぎったり。で、疲れた^^;ふとんやダンボールが強敵だった。
でも、とってもよろこんでもらえて、ぼくたちもうれしかった。そこのお父さんは、いろいろ話を聞いてほしいみたいで、地震が発生したときのことから、津波が押し寄せてきたこと、わけがわからないまま放射能から避難させられたことを話してくれた。揺れてるときはもうなんにもできなかった。津波から逃げようとしたときは、とにかく慌ててしまって全然冷静になれなかった。知り合いのご夫婦が丸太や角材にしがみついてがんばったけど・・・。このあとどこでどうするのか、何も知らされないままバスに乗せられて、福島市に運ばれたり新潟市まで運ばれたりした人がいた。そんな話やあんな話。
もっともっと話したそうだったんだけど、仕事が残ってて残念だけど途中で話を止めてしまった。それが心残り。でも、変ないいかただけど、いい話を聞くことができてよかった。ほんとはもっともっと聞きたかった。
今後も機会があったら小高に来てちょうだい。って、お茶やお菓子をいただいて、作業終了。
ここに置いといてくださいね。
あっちに見えるのが小高駅
入り口は閉ざされています
現在は、ここ小高駅には列車は来ません。 JR東日本発表の
◆2011年3月11日より運転見合わせ ‥‥
・常磐線(広野〜原ノ町間・相馬〜浜吉田間)
ここの区間に入ってます。
午後は昨日の場所で継続。完了ではないけど、一区切り。
1トン入るゴミ袋が93袋。みんながんばりました。おつかれさまでした^^
みんなと合流
こんなに!全部で93袋!!!
みんなの汗の成果です
後片付け〜
汗っかきのおじさんは両日ともお昼でシャツを着替えて、両日ともアクエリアス1本じゃ足りなくて、首にかけてるタオルは常にフル稼働でした^^; この赤いジャンパーがこれまた暑くて暑くてもう大変!
現場で集合写真
軽トラの車窓から^^
後日いただいた写真
↓
で、作業終了!
宿へ帰る途中 一本松に寄って
夜は解団式
まずは、だれも怪我をしないで無事に終了できたことがなにより大事。
それと、秋田の人から福岡の人まで、総勢25名。いろんな人といろんな話ができたことがなによりの収穫。
相変わらずのおじさん^^;
1枚じゃ足りないおじさん^^;
やっとうちとけてきた。っていうころにお別れ。これが残念。もう1泊〜2泊してもいいような。だけど、実際の作業を考えると、作業3日目なんてなると、疲れが出てきて怪我をしやすくなっちゃうだろうから、だからこれで仕方ないのかもしれない。
ちょっとづつちょっとづつの積み重ねが大きなものになればそれでいいかもしれない。
待ってる人からすると、少しじれったいかもしれない。
でも、止まらずに、続ければ、なんとか、なるんじゃないかな。
■4日目(帰着日)
現地集合現地解散のささきさん。
レンタカーを返して、仙台からの車内でひとり寂しくこれを書いてます。
みんなはバスで盛り上がってるのかなぁ。
歌ってるのかなぁ?遠足じゃないって^^;
疲れて寝てるのかなぁ。
■軽トラック
作業初日、朝の打ち合わせで
「軽トラックの運転をお願いできる人いませんか?」
ちょっと間があったから「ぼくやりますよ」
走り出した瞬間、みんなが「佐々木さん、軽トラが妙に似合いますね」って言ってたらしい^^;
で、作業中も「いや〜、軽トラはやっぱり佐々木さんだ」って。
え〜!なんで〜?
たぶん、窓を開けて肘を置いてる姿勢とか、顔の雰囲気のせいじゃない?^m^
って言われた^^;
軽トラと言えば佐々木さん
佐々木さんといえば軽トラ
ってことになっちゃいました♪
■後付けの「理由」
ぼくが参加する理由。参加した理由。正直な理由は
・なんとなく、行ってみたい。
・現場を見てみたい。
それだけです。
被災地のために。とか、被災者のために。っていう意識はありません。
でも、今回、いい言葉を見つけました。
「できる人が できる時に できる事をする」
使い方は
問:なんでボランティアに行くの?理由は?
答:あのね、こんな言葉があるんだよ
「できる人が できる時に できる事をする」
ようはそれだけのこと
「ぼくにでもできることがあるし 今は行かせてもらえる状況だから」
うまくまとまらないけど。そーゆーことにします。
みなさん、おつかれさまでした^^
機会があったらまたお会いしましょう♪
■組合の新聞
200字で感想文を書くよう依頼されて
200字では書けない。って言ったけど
ありきたりの文章でいい。ってことでしぶしぶ
こう書いたのに (これで213文字)
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できあがりはこれ
ぼく、「するべき」なんて言うつもりはないんだけどなぁ・・・
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